水槽内に水流を作りたいけど、ポンプの種類が多くてどれを購入すればよいのか正直わからないですよね。
ポンプはどれでもいいわけではありません。
水槽のサイズに合ったもの、水流の強さ、水流の向きなど、自分の水槽に合ったものを選択しなければなりません。
そこで、今回は海水魚水槽におすすめのポンプをご紹介します。
そもそも水流ポンプは必要?
僕は水流ポンプは必要だと考えます。
理由は主に2点です。
汚れが溜まらないようにする
水流がないとどうしても水が淀む箇所が発生します。
食べきれなかった餌や生体の糞が溜まると病原菌が溜まり、例えば白点病のような病気にかかってしまうことがあります。
そこで、水流を発生させて常に水を動かして汚れが溜まらないようにすることで清潔を保ち、病気や水質悪化の予防をする必要があると考えます。
生体に快適な環境を提供する
生体に水流を提供することで様々なメリットが産まれます。
魚は水流を提供することで水流がない水槽に比べて泳がなければならなくなります。
それが適度な運動となり、健康を保つことにつながります。
サンゴは自分で移動できません。
餌を自ら食べに行くことができないのです。
なので水流を発生させて餌をサンゴ全体に行き届かせることが必要となります。
また、サンゴに汚れが溜まってしまうことも防げるのでサンゴを飼育する場合は水流ポンプが必須となります。
水流ポンプの注目ポイント
流量
流量とは「1000L/h」のように記載されているものです。
「L(リットル)/h(時間)」は1時間に何リットル水が流れるかを表してます。
って言われても正直わかりませんよね。
飼育する生体によっても必要な流量は変わります。
止水域をなくしたいだけであれば弱い水流で十分ですし、
イソギンチャクやソフトコーラルを飼育するのであれば全体的に適度な水流が必要となります。
どのサイズの水槽に対してどのくらい流量があったらどんな感じになるのか、うちの水槽で試してみました。
60cm水槽 1000L/h
まずはカミハタのリオプロップ1000です。
![](https://aqua-sekai.com/wp-content/uploads/2021/09/リオドロップ1000_流量_907x681.jpg)
水槽中央あたりがかろうじて水流を感じます。
60cm水槽だと力不足かなというところです。
が、水流自体は弱いながらも水槽の底面に発生しているようです。
ビニール片を放すと水槽の四隅を時計回りにゆっくりグルグル移動します。
止水域をなくす働きはありそうです。
30cm水槽であれば十分な流量。
45cm、60cm水槽では力不足だが、止水域はなくせる。
60cm水槽 2500L/h
お次はMETISのウェーブSW2です。
![](https://aqua-sekai.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://aqua-sekai.com/wp-content/uploads/2021/09/METISウェーブポンプSW2_流量_907x681.jpg)
この水流ポンプはコントローラーで流量を変えられるのですが、MAXだとかなり強いです。
カクレクマノミも流されます。
さすがに反対側にまでは噴出口と同程度の水流は届きませんが、水槽全体に流れができてることが見た目でわかりますし手を入れてみても確認できます。
強すぎる水流は生体に悪影響なので、必ず適切な水量に調整してください。
60cm水槽であれば2500L/hあれば十分。
それ以上だと生体に影響を及ぼしたり水槽のレイアウトを破壊する恐れあり。
コントローラー有無
少々お高めな水流ポンプになるとコントローラーが付属しています。
コントローラーでは流量の調整や止める→動く→止める→動く・・・といった間欠制御が可能となり、よりランダムな水流を生み出すことができます。
電力の周波数
関東と関西で供給される電力の周波数が異なります。
糸魚川を境に東側が50Hz、西側が60Hzとなっています。
水流ポンプには50Hz対応と60Hz対応で分かれているものがあります。
わからない場合は最寄りの電力会社にお問い合わせをして正しい周波数のポンプを購入しましょう。
厳選3種!海水魚水槽におすすめのポンプをご紹介
すでにお気に入りの水流ポンプを持っている場合
2台目を購入しようか迷ってる方、コントローラー付の水流ポンプが欲しい方はこちらも検討してみるとよいかもしれません。
これはコントローラーが付いていない水流ポンプにコントローラーを付けることができるアイテムです。
「今のところ問題ないけど、もっとランダムな水流を作ったり流量調整したいなあ・・・」
という方はこちらもオススメです。
マキシジェット マイクロ 50Hz/60Hz共通
![](https://aqua-sekai.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
まずは30cm水槽におすすめのポンプです。
水流が細めなので、魚やサンゴなどに直接当たらないように注意してください。
こちらのポンプは50Hz・60Hz共通となっています。
カミハタのリオプロップ1000でも問題ないかと思いますが、圧迫感があるのと角度を調整しづらい点があるのでマキシジェットをオススメします。
NEWA ネワウェーブ2 NWA3200
こちらは60cm水槽向けのポンプです。
吐出口が大きく、太い水流を作り出してくれます。
ON/OFFスイッチはありませんが、価格がお手頃です。
ただし、50Hzと60Hzに分かれているので注意してください。
METIS ウェーブポンプSW4(4000L/H)
![](https://aqua-sekai.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
こちらも60cm水槽向けのモデルとなっています。
うちで愛用してます。
最大の特徴はコントローラーが付属していることです。
コントローラーによって流量を変えられるのはもちろん、給餌モードによって一定時間水流を止めて餌を上げたり、間欠制御モードでよりランダムな水流を生み出すことが可能であったりですごく便利です。
4000L/hあれば60cm水槽までであれば十分足りますし、コントローラーで流量が調整できるので30cm水槽や45cm水槽にもオススメできます。
しかもコントローラーが付いてるのに6000円前後で買えちゃいます。
コントローラー付きでこの値段で購入できる水流ポンプは他にありません。
メジャーなメーカーのものは1万円以上はするのでコスパもよいです。
欠点としてはコントローラーの置き場所に困ることでした。
壁にかけられるように穴が開いているのですが、近くにかけられるようなところがなかったので床に直置きしてます。
まとめ
・ポンプには 50Hzと60Hz と分かれているものがあるので注意!
・おすすめは水流の強弱、流れを変えられる「 METIS ウェーブポンプSW2(2500L/H) 」
・水流は生体の健康と水槽内の清潔を保つために必要!
・サンゴとイソギンチャクを飼育する場合は必須!
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