「海水魚水槽に底砂は不要と聞いたけど、結局どっちがいいんだろう?」
僕も海水魚飼育前にアクアリウムショップの店員さんに底砂は不要と言われ悩んだ経験があります。
結論から言うと、必要です。
今でも底砂を用意してよかったと思っています。
ではなぜ底砂が必要なのか、その理由をお伝えします。
海水魚水槽に底砂が必要な3つの理由
①好気性バクテリアの住処となるため
②嫌気性バクテリアの住処となるため
③レイアウトが映える
好気性バクテリアの住処となるため
好気性バクテリアとは酸素を好むバクテリアです。
水槽内にはバクテリアが必ず存在していなければなりません。
そうでなければアンモニアが充満して生体が死んでしまうからです。
本来、バクテリアはフィルター内のろ材に住み着きますが底砂にも住み着きます。
その分多くのアンモニアを分解してくれることになるので水槽内の環境が清潔になります。
嫌気性バクテリアの住処となるため
嫌気性バクテリアとは酸素を嫌うバクテリアです。
底砂の表面は酸素が供給されますが、底面は供給されづらいですよね。
嫌気性バクテリアは酸素が供給されづらい底面に住み着きます。
好気性バクテリアがアンモニアを硝酸塩に分解しますよね。
硝酸塩を分解できる好気性バクテリアはいないので水替えをして取り除くのですが、
嫌気性バクテリアは硝酸塩を窒素に分解してくれるのです。
よく観察すると砂の中から小さな泡が発生するのでわかります。
硝酸塩を完全に0にすることは難しいと思いますが、水替えの頻度や緑ゴケの発生抑制にもつながるのでうれしいですね。
レイアウトが映える

魚屋さんや飲食店のいけすを想像してみてください。
水槽に底砂がなければ殺風景なレイアウトになってしまいませんか?
底砂があることでより自然な環境に近づいて、きれいなレイアウトになります。
観賞用でなければレイアウトにこだわらなくてもよいかと思いますが、
きれいに見せるためにも底砂を用意することをおすすめします。
底砂を用意するにあたる注意点
底砂を厚くするのはやめましょう。
底砂には必要なバクテリアの住処となる役割がありますが、
魚の病原菌や魚に取って毒となる硫化水素を作り出すバクテリアも住み着きます。
底砂を厚く敷くとそれだけリスクも増えますので、3~5cmほどにとどめましょう。
まとめ
・底砂は必要!
①好気性バクテリアの住処となるため
②嫌気性バクテリアの住処となるため
③レイアウトが映えるため
・底砂に病原菌や硫化水素を作りだすバクテリアが住み着いてしまうため、
底砂を厚く敷くのはやめましょう。
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