【海水魚水槽】KH(炭酸塩硬度)とは?水槽にどんな影響がある?

アクアリウムの知識
この記事はこんな方によく読まれています。

・KHってなに?
・KHが高かったり低かったりするとどうなるの?
・調べても内容が難しくてよくわからん!

KHが水槽にどう影響するのかわかりづらいですよね。
ということで、今回はKHについてお伝えします。

KH(炭酸塩硬度)の基本 ※飛ばしても問題なし

KHは日本語だと「炭酸塩硬度」と言います。
ドイツ語の「KarbonatHärte」が語源らしいです。
アクアリウム界隈では水槽内の「炭酸水素イオン(HCO3)」の量を表しています。

ということで、試薬で計測している成分は「KH(炭酸塩硬度)」ではなく「炭酸水素イオン(HCO3)」ということです。
ややこしい。

KHの役割はなんぞや?

pH値の変動幅を抑えることです。

pH値は水槽内の営みや人の手によるものを含めて常に水槽内で上下してます。

pH値が下がるとき

・生体の排泄物や食べ残しの餌などがバクテリアによって分解された
・CO2の過剰な添加
・pH値を下げる薬品を入れた

pH値が上がるとき

・水槽の多量な換水
・過剰なエアレーション
・貝殻(炭酸カルシウム)を入れた

このように頻繁に水槽内のpH値が上下していると生体が弱ってしまい、最悪の場合pHショックによって死んでしまいます。

そこでKHの出番です。
pH値は頻繁に上下しますが、KHはpH値の変動幅を抑えてくれるので生体が過ごしやすい環境を作ってくれるのです。

KHはどれくらいあればいい?

生体によりますが、海水水槽の場合、「7~12dKH」あればpH値を安定させることができます。

ただし、サンゴを飼育する場合は「11dKH」以上は必要です。
サンゴはKHを吸収して成長します。
KHが低すぎると白化してしまうのでサンゴを飼育する場合はKHの値を注視しましょう。

KH検査方法

市販の試薬や試験紙で検査することができます。
試験紙お手軽に調べることができますが、より正確性を求めるのであれば試薬のほうがオススメです。

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この記事ではテトラの試薬でKHを検査する手順を解説します。
試験紙での検査方法は以下の記事を参照ください。

試薬でKHを検査する手順

試験管が付属されているので試験管に飼育水を5ml入れます。
後は試薬を1滴ずつ入れるだけです。
1滴=1dKHとなるので、何滴入れたか覚えておくようにしましょう。
1滴入れたら試験管を振って混ぜてください。

試薬を入れていくと水が青くなってきます。
水が黄色に変わるまで試薬を入れます。
黄色になったら終わりです。
黄色くなるまでに入れた試薬の回数が飼育水のKHとなります。

KHを下げる方法

海水の場合下げる機会はあまりないと思いますが、あまりにも高い場合は下げる必要があると思います。

降下剤があるのですが、淡水用なので海水には使えません。
下がりすぎてpHショックを起こしてしまう危険もあります。

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海水水槽の場合はKH値が低い人工海水を作って換水を行うことがベストだと思われます。
これなら、生体に大きな負荷を与えずにKHを下げることができます。

生体の様子を見て判断しよう

pH値の変動幅を抑えるということはpH値を注視していれば問題ないということです。
なのでそこまで気にする必要がないということですね。

KHもpHも、生体が健康的に過ごせているのであれば問題ありません。
数値に惑わされず、楽しみながらアクアリウムライフを過ごしましょう。

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